CRAFT CROSSINGS in TOKYO 第34回 伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会 11.3FRI-11.6MONCRAFT CROSSINGS in TOKYO 第34回 伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会 11.3FRI-11.6MON

東京彫金

とうきょうちょうきん

金属をキャンバスに、日本画を描き出す。
かつて武士の刀剣や甲冑に用いられた彫金の技は、18世紀頃、日本画の筆勢を彫金で再現するために生まれた片切彫刻によって進化を遂げた。これによって彫金は煙管や根付けといった庶民の日用品に浸透し、その技術は1885年のドイツ・ニュールンベルグ金工万国博覧会で高い評価を得た。片切彫刻とは、鏨の刃の片側を使った日本独自の技法である。金属に対して刃の片側を斜めに打ち込むため、彫り跡に深い部分と浅い部分の差が生じる。その差は彫り跡に陰影をもたらし、日本画に用いる筆のかすれ具合を再現する。大胆に余白を生かした構図、絞られた色数もまた、日本画の美しさを追い求める。完成品では日本画と彫金という異なるジャンルの芸術が融合し、職人が目指す美の競演が実現される。年数を経るごとに変化する金属の質感は味わい深く、指輪やペンダント、着物の帯留め、金属製オイルライターなど、長年にわたって製品を愛用する人は多い。職人は購入者との付き合いを大切にし、オーダーメイドはもちろん、生涯にわたって製品の修理に応じている。
日本彫金会
東京都練馬区谷原3-15-4