CRAFT CROSSINGS in TOKYO 第34回 伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会 11.3FRI-11.6MONCRAFT CROSSINGS in TOKYO 第34回 伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会 11.3FRI-11.6MON

江戸刺繍

えどししゅう

気が遠くなるほどの針数が、この解像度と輝きを生み出す。
日本の刺繍の歴史は、今から約千四百年前にまで遡る。仏教の伝来と共に刺繍による仏像が作られたのが始まりで、17世紀以降、刺繍入りの着物が町人階級にも普及。江戸刺繍は京風、加賀風に並ぶ日本刺繍の代表格と称されるようになった。制作は依頼人のオーダーを聞くところから始まり、図案や色などを決定。糸は赤一色でも二十種類近いバリエーションがあり、日本の伝統色に精通した職人の色彩感覚が発揮される。多数ある縫い方の中には、糸を駒に巻き、駒をはわせながら綴糸で留めていく駒縫いなど、日本独自の技法も存在する。職人は伝統的な技術を応用した新たな作品づくりに挑戦し、アーティストとしての個性を克明に刻んでゆく。多いときには数万回に及ぶ針数が生み出す細密画の如き作品は、絹糸ならではの光沢を放ち、木綿糸を使用する製品にはない質感を帯びる。角度を変える度に絹糸が輝きを変えることから、絵画や写真とは異なる魅力を持った鑑賞作品としての価値も高い。
東京刺繍協同組合
東京都足立区伊興4-6-11-102