CRAFT CROSSINGS in TOKYO 第34回 伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会 11.3FRI-11.6MONCRAFT CROSSINGS in TOKYO 第34回 伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会 11.3FRI-11.6MON

江戸切子

えどきりこ

色ガラスに、光の通り道を刻み込む。
19世紀に生まれた江戸切子は、ヨーロッパのカットグラスの技法を取り入れた工芸品である。切子の産地は江戸以外にも薩摩(現在の鹿児島県)が知られる。時の権力者の庇護を失った薩摩切子が一時途絶えたのに対し、庶民の日用品として愛用された江戸切子は伝統を脈々と受け継ぐ。光の反射が魚卵の連なりに似ていることに由来する魚子をはじめ、二十種ほどある伝統的な文様は、少しも色褪せることなく現代の食卓に華やぎをもたらす。職人たちは伝統的な文様を受け継ぐ一方、オリジナルのカットを用いた製品づくりにも貪欲だ。厚さ2〜3ミリほどの色被せガラスを削る薩摩切子のぼかしの技に対し、江戸切子は厚さ1ミリ弱の色被せガラスに繊細な彫りを施し、その特徴であるシャープで鮮明な輝きを生み出す。上から覗き込むと万華鏡のように光が反射する切子の人気は高いが、透明ガラスに文様を施した切子のシンプルな美しさも再評価されている。日本酒、ビール、ワイン用など様々な形状が作られ、日用品としての使い勝手の良さ、長く使っても飽きのこないデザインが追求され続けている。
江戸切子協同組合
東京都江東区亀戸4-18-10