CRAFT CROSSINGS in TOKYO 第34回 伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会 11.3FRI-11.6MONCRAFT CROSSINGS in TOKYO 第34回 伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会 11.3FRI-11.6MON

江戸衣裳着人形

えどいしょぎにんぎょう

江戸衣裳着人形 写真

磨いてきたのは、生命を吹き込む技術でした。
桃の節句のひな人形、端午の節句の五月人形など、日本では親が子の成長や健康を祈り、人形を贈る文化が受け継がれてきた。ひな人形は8〜12世紀には公家の遊び道具だったが、17世紀に入ると庶民にも普及。衣裳着人形として発展を遂げた。その歴史を今に伝える江戸衣裳着人形の工程では、“如何にして人形に生命を吹き込むか”に心血が注がれる。木彫りで目や鼻、口を彫り、人間らしい空気感を表現する原型づくり。ガラス玉の瞳を入れた後の切り出しでは、瞼をどれくらい開かせるか、目と目をどれくらい離すかによって、人形が醸し出す優しさ、力強さといった印象が決定する。唇に紅をさすと体温を帯び、あえてデフォルメすることで人間らしさを演出するポーズを振り付ければ、たちまち生命が躍動する。職人は日常生活でも美を探究し続け、街で目にした少女にインスピレーションを得ることもある。人形と目が合った瞬間、運命的な出会いの如く惹かれるのは、そこに確かな生命力が息づいているからだろう。
東京都雛人形工業協同組合
東京都台東区柳橋2-1-9
東商センタービル4階