CRAFT CROSSINGS in TOKYO 第34回 伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会 11.3FRI-11.6MONCRAFT CROSSINGS in TOKYO 第34回 伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会 11.3FRI-11.6MON

東京無地染

とうきょうむじぞめ

求めていた色はすべて、自然界にあった。
無地染とは、一反(13メートル弱)の白い生地を顧客の好みの色に染める、最も基本的な染色法である。色見本は微妙な濃淡の違いも含めて百七十色あり、柄や厚さが異なる生地にオーダー通りの色を再現することは容易ではない。目安となる色の設計図はなく、職人は基本となる五色の染料を混ぜ合わせ、理想の色に近づけていく。色彩感覚を研ぎ澄ませるために体調を整え、作業中は集中力を途切れさせないために来客の応対もしないという。古代の草木染めに始まる無地染は、自然界の色彩を衣服に映し込む技だといえる。ナチュラルな色合いは飽きがこず、品の良さを特徴とする。一度染めた無地染はほかの色に染め直すことも可能で、年齢に応じて色を変える顧客も多い。オーダーメイド以外にも、職人の感性を生かしたストールの制作も行い、どんな洋服にも合わせやすい色合いが人気だ。近年は着物業界以外からも注目を集め、デザイナーが考案した色のグラデーションを用い、竹材のブラインドを染める試みも行っている。
東京都染色工業協同組合
東京都新宿区西早稲田3-20-12