CRAFT CROSSINGS in TOKYO 第34回 伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会 11.3FRI-11.6MONCRAFT CROSSINGS in TOKYO 第34回 伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会 11.3FRI-11.6MON

江戸簾

えどすだれ

閉ざされてもいない。開かれてもいない。それが心地いい。
軒先や窓の外に吊るし、日よけ、目隠し、あるいは室内の間仕切りとして用いられる簾。その歴史は古く、7〜8世紀に編まれた現存する日本最古の和歌集「万葉集」に簾の記述が認められる。17世紀以降は庶民にも普及。公家文化の影響から華やかなデザインの京簾に対し、江戸簾は庶民生活を重んじ、使い勝手やシンプルなデザインを追求してきた。生活環境やスタイルに応じてオーダーメイドで制作され、用途によって竹、ヨシ、ハギなどの素材を選択。竹の場合、三年ほど育って理想の色艶や固さになったものを切り、複数の編み方を使い分ける。完成した簾は通気性に優れ、心地よい風と共に運ばれてくる天然素材の香りが快適な空間を作り上げる。軒先などに立てかける葦簀と異なり、インテリアとして暮らしになじむことが重視され、“見ているだけで涼しい”と感じる用途を超えた風情も特徴だ。時代と共に変わりゆくニーズに対応してきた技術の蓄積を生かし、タペストリーやランチョンマットの制作も行っている。
東京簾工業協同組合
東京都台東区千束1-18-6
(株)田中製簾所内