CRAFT CROSSINGS in TOKYO 第34回 伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会 11.3FRI-11.6MONCRAFT CROSSINGS in TOKYO 第34回 伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会 11.3FRI-11.6MON

東京手描友禅

とうきょうてがきゆうぜん

華美を好む京都に、江戸の〝粋〟はこう答えた。
17世紀、京都の絵師が創始したと伝えられる友禅染め。染め師や絵師が江戸に移り住んだことから独自の発展を遂げ、現在、東京手描友禅は京友禅、加賀友禅と並ぶ日本三大友禅のひとつに数えられる。分業制のほかの友禅染めと異なり、東京手描友禅は一人の職人が全工程を担う。型紙を用いず、手描きによって下絵から色挿しを行い、染め付けに至るまでの工程に表れる職人の個性は顕著だ。職人はモチーフを選び、図案に落とし込む工程に最も多くの時間をかけ、下絵を描いていく。ビルの街並み、動物、果ては宇宙まで、斬新な絵柄は職人のイマジネーションの結晶であり、様式美を重んじるほかの友禅染めとは一線を画する。かつての奢侈禁止令の影響で色数が絞られたことで、かえってシンプルなグレーやブルーを基調にした江戸の洒脱が生み出された。結果、東京手描友禅は京都の歴史的な街並みではなく、東京の現代的な街並みに溶け込み、歴史とモダンが組み合わさった若々しい着物として時代に調和している。
東京都工芸染色協同組合
東京都新宿区中落合3-21-6