CRAFT CROSSINGS in TOKYO 第34回 伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会 11.3FRI-11.6MONCRAFT CROSSINGS in TOKYO 第34回 伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会 11.3FRI-11.6MON

本場黄八丈

ほんばきはちじょう

本場黄八丈 写真

東京から南方へ300キロ、孤島で織られる着物好きの終着点。
東京から南方へ約300キロ離れた海に浮かぶ八丈島。本場黄八丈は、豊かな自然に恵まれたこの島で自生、あるいは栽培された草木のみを使って染色する絹織物である。色は黄色、黒色、樺色の三色のみ。かつては黄色が主流だったことから黄八丈の名で親しまれたが、現在は黒が大半を占める。黒といってもただの黒ではない。藍色などを混ぜ合わせるほかの染色と異なり、椎木の色素のみで生み出された純粋な黒である。黒の織物の場合、椎木の皮を煎じた汁で生糸を染めた後、脱水し、屋外で干す。この工程を約40回繰り返すことで、太陽光が織物に艶やかな光沢をもたらす。八丈島の風土で育った草木特有の色を際立たせるため、無地、縞柄、格子柄など、意匠は極めてシンプルだ。着るごとに生地が体になじんでくる着心地の良さを持ち、かつては普段着として愛用された。近年は生産者の減少に伴い希少価値が増していることもあり、あらゆる着物を知り尽くした人が最後に辿り着く着物といわれる。
黄八丈織物協同組合
東京都八丈島八丈町樫立346-1