東京の伝統工芸品東京の伝統工芸品 Traditional Crafts of Tokyo

KEITAMARUYAMA × 江戸押絵羽子板

スカジャンのデザインを江戸押絵羽子板に

丸山敬太さんと野口豊生さんコラボ写真01

KEITA MARUYAMAのブランドで知られる世界的に有名なファッションデザイナー・丸山敬太さんと押絵羽子板の老舗、株式会社むさしや豊山の野口豊生さんとのコラボレーション。

羽子板はもともと厄払いや神事に使われていましが、江戸時代に大衆芸能として人気を博していた歌舞伎にあやかり、よりきらびやかに、より立体的な羽子板が求められるようになったそうです。

今回のコラボレーションでは、現代の生活の中でインテリアやアートとして楽しめるようにと、KEITA MARUYAMA提案によるスカジャンの柄が江戸押絵羽子板に表現されました。

丸山敬太さんと野口豊生さんコラボ写真02

むさしや豊山のこだわりは、優美な表情と細かなパーツの組み合わせ。
羽子板の印象を左右する顔(面相)はすべて手描きとなるため制作過程では何本もの筆を使い分けていきます。
デザイン画をもとに、どこに立体感を持たせるのか、どの部分を手描きで表現するのか、使う布地はどれにするのかと、議論が進みました。

丸山敬太さんと野口豊生さんコラボ写真03

「野口さんの技術を最大限に活かして最高のモノを作りたい。」と丸山さん。
ひとつひとつパーツの作り方などを確認しながら、野口さんにイメージが伝えられます。

今回のデザインでは全部で80パーツ近くを組み合わせることになりました。
数が多いだけでなく、一つ一つが細かいため、息を止めていないとパーツがどこかに消えてしまうこともしばしばあったとか。
それでも「普段やっているデザインとは違うからおもしろい。」と野口さんは言います。

丸山敬太さんと野口豊生さんコラボ写真04

丸山さんも「違うアイデアもいくつか自分の中で出て来たので、今後どこかで活かしたい。」と語るなど、今回のコラボレーションが双方への刺激となったようです。